うつ病の認知行動療法とは

認知行動療法について

うつ病の認知行動療法人の行動や気分は、考え方によって大幅に変わってきます。水筒に残っている水を確認して「まだたくさん残っている」と考える人と、「あと少ししか残っていない」と考える人がいます。

あることが起きたときに、どう考えるかは人によって全く異なり、またその置かれた状況や環境でも変わってきます。

その考え方を「認知」と言います。
「認知行動療法」とは、気分や感情に対して影響している偏った考え方を正し、現実的で広域に考えられるようにする治療方法になります。

うつ病の患者の考え方の偏り

うつ病に関して、何事にも否定的に考えてしまう偏りが多く見られます。特に顕著に表れる症状は以下の通りです。

根拠がないきめつけ

例)電話したのに、相手が出ない⇒相手に嫌われたため無視された等、証拠がないにもかかわらず、否定的に決めつけてしまう。

「0か100か」で判断する

例)テストで75点を取った⇒100点でなければ0点と同様だ。自分は出来ない人間だ。など、ものごとを白か黒で決めつけてしまう。

過度の一般化

例)進級試験に落第した⇒自分は全ての勉強も運動も出来ないなど、起きたこと以外まで関連つけてしまう。

自己非難

例)部下の営業成績が下がった⇒自分が原因だ、自分がが間違っていたんだなど、関係債が無いことまでに自分と関連性をもってしまう。

認知行動療法の方法

認知行動療法に様々なやり方があります。気になる事項や己の考え方を紙に記入して、医師と共に見返す治療方法があります。

複数回を行って自分の考え方の悪い面が見えて、どのように変えていけば良いのかがわかってきて、対処方法が見つかるようになります。

認知行動療法は、中度~重症のうつ病の患者に行うと改善が見られ、再発になりにくいことも分かっています。
また、抗うつ薬併用した法が治療効果が高いことも分かってきました。

認知行動療法を受けたい時

認知行動療法・うつ病認知行動療法は健康保険が利用できる治療ですが、行っている医療機関は少ないのが現状です。

2016年4月以降から研修を受けた医師の指導のもとに看護師が認知行動療法を行えるように改定さえれました。認知行動療法を受けたいと希望する場合には、かかりつけの精神科医に相談し、認知行動療法を行っている医療機関を紹介してもらうと良いでしょう。