うつ病・抗うつ薬と上手につきあう方法
うつ病を治療してゆくに当たり、大事なことが多々あります。最重要なことは「心と体」の休養です。
充分な休養
うつ病の治療は、抗うつ薬の服用と、充分な休養が必要です。
休養を悪いイメージと考えず、治療の一工程として「心と体」を充分休息させ、治療に専念します。
自宅は「小さい子供がいる」「自営で来客などが多い」「家族の理解がない」などの場合は、病院へ入院して充分な休養する方法もあります。
休養中の食事は決まった時間に摂取し、決まった一定の睡眠時間を持つ等、生活リズムを保ち事が重要です。夜更かしなどの習慣は止めることが大切です。
良い質の睡眠
うつ病を発症すると「夜になっても眠れない」「夜中や早朝に目が覚め眠れない」等の症状が出る場合があります。
「充分寝た」という実感を得るためにも、抗うつ薬と併用して睡眠薬を使用する場合もあります。
睡眠は「眠れば良い」だけでなく 「質が良い睡眠を取る」ことが重要です。
なので、毎日起きる時間を一定に7時から9時程度として、日中は体を動かす散歩や運動を少しでも行うようにして、体を動かしたことにより、眠れるようになる自然リズムを作ってゆきましょう。
あせらずに治療に専念する
うつ病に掛かると「早く治したい。早く仕事に戻りたい。」という思いが強く感じられるはずです。
そのため早く体が元に戻らないことが、一番の苦痛に感じられるかもしれません。
しかし、うつ病の完治には通常は多くの時間が掛ります。大切なことは、焦らずじっくり治療に専念することです。
無理をすると、半分治っていたうつ病が元に戻ってしまったり、更に悪化してしまうことです。
うつ病の治療中は、自信を無くして人生のあやまった大きな舵をとる決断をしてしまうことがあります。
人生にとって重要な決断は、冷静な判断ができるようになるまで、先送りすべきです。
うつ病の再発防止について
うつ病の症状が緩和する回復期は、うつ病が軽くなったり、重くなったりを繰り替えずため、無理をすると再発する可能性のある時期です。
担当医は患者の症状を診ながら抗うつ薬の量を減らす(減薬)するのか、止めるか、同じ量で継続するのか指示をします。
ご自分で判断して抗うつ薬を減らしたり、通院を中止するのは大変危険です。
再発を防止するには、医師から処方された抗うつ薬を指示通りに飲み続けることが大切で、再発の症状を感じたら、直ぐに担当医に診てもらうことが大切です。