うつ病が中々良くならない場合

うつ病は十分な休養と、医師の指示に従った量の抗うつ薬を、適切な期間で服用する必要があります。短期で抗うつ薬を減量したり、服用を中止すると、病状が良くならないまま長期化する場合があります。

うつ病はなぜ良くならないのか

うつ病が良くならない抗うつ薬を使った治療で症状が良くなるのは約50%であり、症状が完全に良くなるのが全体の30%ほどデータにあります。そのため医師の指示に従った抗うつ薬を飲んでいてもを中々良くならないと思ってしまう人は意外と多いのです。

しかし、1種類の抗うつ薬の服用データのため、うつ病は治らないのではないか?と心配する事はありません。

薬の作用は個人の差がありますし、抗うつ薬には多種多様な種類もありますので作用の効き方も変わってきます。なので、別の抗うつ薬を服用してみると適正な作用が感じられる場合があります。

もしうつ病が中々治らないと感じる場合には、医師と相談してください。うつ病は必ず治ると思って治療を焦らないで続けて行きましょう。

抗うつ薬の増量や変更を何度か試してみても正常な作用が感じられない時は、うつ病ではない病気である可能性を探ってみる必要があります。

その中で双極性障害はうつ病と同じ症状が見られますが、治療薬は大きく異なり十分な注意が必要になります。

過去に遡り、気分が高まり、テンションが異常に上がったり、通常より大きく超えた活動的な動きになったことが数日続いたなどはなかったか?家族や親近者に確認して、該当することがあれば医師に話してください。

治療抵抗性うつ病の増強療法

うつ病が良くならない抗うつ薬の治療適正に行っても長期間良くならない場合、治療抵抗性うつ病と言います。

その際には、増強療法という方法があります。内容は非定型抗精神病薬を抗うつ薬を併用することで、正常に作用させる方法になります。

この方法は抗うつ薬による正しい治療法を進めていても十分な作用が見られない際に行われ、抗うつ薬の効果を高めることが期待できます。
もし、抗うつ薬の治療適正に行っても長期間良くならない場合には主治医に相談してみましょう。